ガジュマルの木の下で
一度乗り換えをして
目的の空港に着いたのは14時過ぎだった。
今まで見たことも無い空港、大きな飛行機。
まだ3月なのに強い日差し。

空港を出てすぐ
バスに乗った。

青いビニール張りのシートは所々破れていて、中の黄色のスポンジが見えていた。大きく書かれた相合傘も、どこかの誰かへの愛の告白も
ちゃんと日本語で書かれていて、こんな景色でも日本なんだな
と 不思議だった。

バスのエンジンの音だけが聴こえて、音の無い映画のように風景は動いた。

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