ガジュマルの木の下で
その後、何ページか読んだものの、私はどうしても集中出来なくて
本を閉じた。
隣で寝転んで、絵本を眺めている喜志ちゃんをちらっと見た。

「ショーコ。もう本よまないなら散歩しにいこう?」

「散歩かぁ…」

「喜志ね、ショーコと行きたいとこがあるの」

「行く。行くよ。」


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