ガジュマルの木の下で
歩き出して暫くは
やっぱり、喜志ちゃんは私より少し前を歩く。
右足を引きずりながら
だけど早く
跳ねるように彼女は歩いた。
彼女から聴こえてくる歌は多分、英語だ。わからないけど心地がいい。
何も否定しない。
誰も傷付けない。
「ショーコー!」
急に呼ばれて気が付いた。
私は段々離れて行くのもわからないまま、喜志ちゃんの背中ばかり見てた。
急いで走って行くと
「喜志の服もってたら」
とのことで
喜志ちゃんのズボンから伸びるサスペンダーを持って歩いた。
喜志ちゃんは
「喜志、散歩されてる犬みたい!わんわん!」
と笑っていたけれど
これが本当に犬の散歩なら
この散歩の主導権は犬にある。この飼い主は、犬の散歩に付き添っているだけだ。
だけど 安心する。
これで
置いてきぼりには
ならないよ
跳ねる 振り返る 微笑む
「いい子ね。ショーコ」
小さい体で、大人びた声で囁く。
私は頷くので精一杯だった
やっぱり、喜志ちゃんは私より少し前を歩く。
右足を引きずりながら
だけど早く
跳ねるように彼女は歩いた。
彼女から聴こえてくる歌は多分、英語だ。わからないけど心地がいい。
何も否定しない。
誰も傷付けない。
「ショーコー!」
急に呼ばれて気が付いた。
私は段々離れて行くのもわからないまま、喜志ちゃんの背中ばかり見てた。
急いで走って行くと
「喜志の服もってたら」
とのことで
喜志ちゃんのズボンから伸びるサスペンダーを持って歩いた。
喜志ちゃんは
「喜志、散歩されてる犬みたい!わんわん!」
と笑っていたけれど
これが本当に犬の散歩なら
この散歩の主導権は犬にある。この飼い主は、犬の散歩に付き添っているだけだ。
だけど 安心する。
これで
置いてきぼりには
ならないよ
跳ねる 振り返る 微笑む
「いい子ね。ショーコ」
小さい体で、大人びた声で囁く。
私は頷くので精一杯だった