ダメ王子×わがまま姫
『神楽は…私が好き?』


だから何言ってるのよ私!!



「めっちゃ好き。」


そう言って抱きしめてくれた。



『ならパパに認められるようないい男になりなさいよ!』



「なんで命令形なんだよ。」



なんか話してると落ち着く。



『あっ、そうだ。これいらないから捨てるわ。』



私がポケットから取り出したのはキャラメルだった。



俊介先輩に初めて会ったときにもらったキャラメル。


ずっと捨てられなかった。


ポケットに入れてたから形が変形してしまっている。



「それ、兄貴が好きなキャラメル。」



神楽が言ってる時に私はキャラメルを窓から捨てた。



「いいのか?」


『神楽がいるからいいわ。』





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