ダメ王子×わがまま姫
『あのさ、さっきなんで不機嫌だったの?』


ずっと気になってたことを聞いた。


「美琴が女の技を他の奴にしたから。」



へぇ〜。



ん…?



これってヤキモチ?!


なんかこっちが照れるわ…。



『でも私も神楽に避けられたりしたの嫌だったわよ。』



「それは…美琴が俺のこと好きだろうっていう自信をなくしたから。」


前まで自信あったんだ……。


俊介先輩一筋だったのに。



『もう自信持っていいわよ。これからビシバシ鍛えるから。私の婚約者になりたいんでしょ!』



「おうっ!」



占い師のおばあさん、私達の前に困難な壁があっても逃げずに立ち向かうわよ。







私、気付いたんだけど……


神楽から貰ったブローチの重さ的に



ダイアモンドだろう。



宝石には詳しいの。



でもこんな無数のダイアモンドがついたブローチは一般庶民の男子高生が買えるわけないわ。



もしかして神楽は………。




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