ダメ王子×わがまま姫
「お嬢様、遅刻しますよ。」


ヘンディーの声。


私、あのまま眠ったんだわ。



ケータイを見ると着信145件、メール68件……。


すべて神楽から。



ある意味怖い…。



私は準備をして学校へ行った。



『夏帆と和樹くんおはよう。』


「おはよ。」


「あ〜美琴ちゃん。昨日皆斗が心配してたよ。」



和樹くんの一言が今はキツイ。


「あっ!皆斗おはよー。」



和樹くんが視線をドアに移した。



「美琴!ちょっと来い!!」


私の腕を掴んで無理矢理どこかへ連れて行く。


『痛いわ!離して!!』


私の声に耳も傾けない。



やっと離してくれた場所は屋上。



最近屋上に来ることが多い。




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