ダメ王子×わがまま姫
「なんだよこれ。」


神楽はケータイを見せてきた。


そこには昨日私が送ったメール。



「あいつが良くなったのか?」



『あいつ?』


あいつって誰??


「隣のクラスの鈴木だよ。」



『なんで悠が出てくるの?』


「“悠”?」



私が悠と言ったことに怖いくらい反応した神楽。


かなり睨まれてる…。


私がカエルで神楽がヘビみたいな。



「しかも俺があげたブローチは?俺…美琴になんかした?!」



はぁ?!


何こいつ勝手にキレてんのよ!


キレたいのわ私の方よ!!!



『“なにかした?”なんてよく言えるわね。イトコとのキスに悪意はないってわけ。』



はぁ〜…。



なんでこんな奴に本気で言い返してるのよ自分…。





< 137 / 223 >

この作品をシェア

pagetop