ダメ王子×わがまま姫
「それは……。」


黙り込んだ神楽。



『さようなら。』


私は屋上から出た。



「ふふ。私の勝ち♪大同町グループのご令嬢なんてそんなもんか。」


この女…盗み聞きしてたのね。



私は睨んだだけでその場から逃げた。



こんなことで私達の糸はぷっちりと切れた。










次の日。


神楽の髪は茶髪に戻っていてピアスも付けていた。


そして隣には羽山さん。



「美琴…いいの?」


夏帆が言った。



私は黙って笑ってみせた。


占い師の言う通り、私達の相性は最悪だった。


ただそれだけ。



「美琴ちゃん!別れたって本当?あいつ…イトコと寄り戻したって言うからさ。」


和樹くんが聞いてきた。


私はまた黙って笑った。




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