ダメ王子×わがまま姫
長い一週間が終わり日曜日が来た。


今日はみんなでバーベキュー。


だけど気持ちが乗らない。


私達の仲を羽山さんが壊したっていうのはクラスのみんな気付いたみたいで私の味方をしてくれる。


それだけが今の取りえかもしれない。



「ここでいい?」


『うん。』


今、マンションの屋上のテラスで準備している。



久々に楽しくなってきたかも。



「大丈夫か?」


瀬本くんが私に言った。


『なんで?』


「作り笑いしてる。」



瀬本くんは気が利くというかお節介というか………。



『大丈夫♪』



私は笑顔を向けてみんなの輪に入って行った。



「「かんぱーい」」


みんなでジュースが入ったグラスをぶつけた。





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