ダメ王子×わがまま姫
愛留の彼氏、順平とは似ていることを接点に仲良くなった。



ある日、順平と愛留とサッカーをしに公園へ行った。


愛留は俺たちをベンチに座って見ていた。



俺が勢いよく蹴ったボールは順平を越えて道路に転がった。


それを笑いながら取りに行った順平はトラックに引かれて死んだ。



血だらけの順平。


その体の上でしがみついて泣く愛留。



俺はただずっとそれを眺めていた。


順平から貰ったと嬉しそうに薬指に付けていた指輪さえも血の色に染まった。



それから愛留は順平とそっくりな俺を重ねるようになった。



愛留からの告白…。


もちろん断れない。



愛留は俺なんか好きじゃない。



順平が好きなだけ。




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