ダメ王子×わがまま姫
私はよくわからずに電話を見た。


『もしもし?』



「………。」



お兄様が黙っている。


『お兄様?!』


私はもう一度聞き返した。


「もうすぐ美琴の誕生日だろ?だから…誕生パーティーの日にはパリに帰って来て欲しい。」


あぁ〜もうそんな時期か。



って……へぇ?!



『無理よ!だってもう日本に帰れないかもしれないじゃない。婚約者にも会う可能性高いでしょ?!』



無理無理無理!!



「でも父さんが心配だから帰って来いって…。じゃないと親子の縁を切るかもって。」


縁を切る?!



何それ……。



「だから帰って来い。皆斗用の招待状送るから。」



そう言って電話を切った。





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