ダメ王子×わがまま姫
ピピピピッ



『ん〜…。』


カーテンの隙間から差し込む光りと目覚ましの音で目が覚めた。


今日は私の誕生日。


12時ぴったりに神楽が祝ってくれるのかと思ってたのに……


あいつは先に寝やがったわ。



だから私もふて寝した。



隣のベットを見ると……


あれ?


神楽がいない。



「あっ、起きた?」


シャワーを浴びたのか、濡れた髪をタオルで拭いていた。



『私…16歳ね。』


もう結婚できる年よね…。



神楽は笑いながら私のベットに腰をかけた。


そして“薬指!”とジェスチャーした。



何もわからず薬指を見た。



………指輪?


私、指輪なんてしてたっけ?




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