ダメ王子×わがまま姫
「美琴!庭のヘリポートにジェット用意したから乗りな!!」


お兄様が言った。


『ありがとう。また連絡するわ。』


「凌さん。ありがとうございました。」


「美琴のお兄さん、ドレスありがとうございま〜す。」


「ホテルもありがとうございました。」


みんながそれぞれお兄様にお礼を言ってジェット機に乗り込んだ。






機内では沈黙。


神楽は外の景色を見ていた。


「私…ホテルに私服置きっぱなしだ。」


夏帆がドレスを見て言った。


『お兄様に頼んで明日には夏帆の家に送るわね。』



夏帆は“すごい”と言いながら和樹くんとコソコソ話してる。



私はその様子を黙って見ていた。




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