ダメ王子×わがまま姫
封筒の中には………


この部屋の鍵とメモ。



メモには“ごめん”と書いていた。



私はそれを持って家を飛び出した。



タクシーを捕まえて空港まで頼んだ。



もう飛行機は旅立ったかもしれない。


でも体が勝手に動く……。




「お嬢ちゃん、今日は祝日の月曜で天気いいから混んでるよ。」


運転手が言った。



確かに渋滞で車はゆっくりしか動いていない。



『わかりました。降ります。』



部屋を出る前ヘンディーに渡されたブラックカードで会計を済ませて走った。




今まで歩道を走ったことなんてない。


だから人とぶつかるけど今はそれどころじゃないわ。





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