ダメ王子×わがまま姫
なんとか空港についたけどどこに神楽がいるのか、何便に乗るのかさえわからない。



私はカウンターの人に頼んで放送してもらった。



「神楽 皆斗様〜、神楽 皆斗様〜、至急空港内のロビーへお越しください。」



この放送を聞いてて!!



私はそう願うしかなかった。



私はロビーのソファーに腰をおろした。


来ないかも………。



「美琴!!」



確かに聞こえた神楽の声。



私は神楽を見つけると走って傍まで行った。



『これ!神楽が持ってて。いつでもここに帰って来て。』



私は神楽に返された合い鍵を渡した。



『私…神楽がアメリカ行く理由は知らないけど信じてるわ。』



「美琴……。」



神楽は鍵を見つめた。





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