ダメ王子×わがまま姫
私は涙でぼやけた視界を上げた。



『……杉浦 星…。』



なんでここに?



「明日から君と同じ学校へ通うことになった。よろしくね。」


笑って言った。


もしかして……



『パパが神楽をアメリカに行くように仕向けたの?!それともあんたが……。』


私は杉浦の胸倉をギュッと掴んだ。



「落ち着け。俺はそんなことしない。」



はっきりと目を見て言った。


私は手を離してまた泣いた。



神楽…どうして?


いますぐ会いたい。




「俺と結婚する運命なんだよ…美琴。」


杉浦が私の頭を撫でた。



『触らないで。』


さっきまで神楽が撫でてくれてたのに……。






< 184 / 223 >

この作品をシェア

pagetop