ダメ王子×わがまま姫
「ちょっと話さない?」



杉浦が女の子を掻き分けて私のところにやってきた。


「美琴、行かなくていいわよ。」


夏帆が私の手を握っている。



『…ありがと。でも行ってくるわ。』



いくら杉浦を避けても神楽は帰ってこないだろう。


なんで私の前から消えたの?


………神楽…。






「風が気持ちいい。」


屋上で杉浦の2人。


私は全然気持ち悪いわよ!!


「俺との婚約認めたほうがいいよ。」


杉浦が言った。



『なんでよ。』



「日本のメディアには流れてないけど大同町グループの株価が急落した。このピンチを救えるのは俺の会社だけだ。」



株価が………急落?




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