ダメ王子×わがまま姫
頭を上げたその人の顔を見ると…………王子様!!!



私はあまりにもびっくりで口をパクパクさせた。



「ってかさ。君って昨日階段で滑ってた子だよね?」



覚えててくれたんだ。


「美琴、階段で滑ったの?ダサッ!笑」



『うるさい神楽!名前で呼ばないでくれない?』



笑う神楽に私は怒った。



「本当にごめんね。傷が残ったらどうしよう…。」



王子様が私の手を取って絆創膏の上を撫でた。


きっと窓ガラスが割れたときに破片で切ったんだ。



『全然大丈夫ですよ♪♪』



手が熱い!!!



顔から湯気がでそう。




< 26 / 223 >

この作品をシェア

pagetop