ダメ王子×わがまま姫
「まぁ、さすがお嬢様ね。礼儀正しいわ。」



何言ってんだ…。


私はいい面してるだけ。



ただわがままに育ったお嬢。


大同町グループってだけでみんなが敬語を使う…。



だから本当の友達も彼氏もいない。



私って今まで何のために生きてるんだろう…。



私は保健室を出て教室に向かった。


今は夕方だからみんな帰ったはず。



『なんて汚い教室…。はぁ〜。』


ため息が止まらない。




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