ダメ王子×わがまま姫
「準備が出来たところで、大同町さんと瀬本くんは校庭に行って客引きして来て。」



学級委員の指令で私と瀬本くんは看板を持って客引きに行った。



瀬本くんはサッカー部でマネージャーのとき交流があったからいろいろ話しやすい。


神楽とじゃなくてよかった。



「この格好恥ずかしいな。」


瀬本くんが笑いながら言った。



『そうよね。私なんか耳としっぽついてるし…。汗』

(※まだ引きずってるのか?)




「皆斗とさ…何があったか知らないけど、あいつかなり寂しそうだぜ?」



『そうかな?』



「だってあいつはクラスのムードメーカーなのにここ最近ずっと静かだし。」



そういわれれば神楽はムードメーカーだ。



「素直になれよ。本当は俊介先輩より皆斗のほうが最初から好きだったんだろ?」



なにこの知ったように話すこいつ。



かなりうざいわ!!





< 94 / 223 >

この作品をシェア

pagetop