ダメ王子×わがまま姫
私はポケットに入れていた接客マニュアル本をこっそり見た。


ふむふむ。


お礼を言って首を傾ける…。



『ありがとうございますっ★』


グキッ。



首を曲げた瞬間、変な音がしたけど…まぁいいわ。



「可愛いなぁ〜…。」


しかも気付いてないみたい。



『ご主人様、メニューは萌えオレンジと萌えミルクティーと萌え茶がありますがどうなさいますか?』



萌えを付ける意味がわかりません。



「俺は萌えオレンジ。」


「俺は萌えミルクティー。」


「俺も〜。」


萌え付けてるし……。笑



『わかりました。では少々お待ち下さいませ。ご主人様♪』



私の接客完ぺきだわ。





< 97 / 223 >

この作品をシェア

pagetop