REGRET ―忘れられない人―
「すぐ起きるの?」
「ううん。この子、一回眠るとなかなか起きないの」
俺は、公園のベンチに座り、深呼吸をした。
「じゃあ、愛花ちゃんが眠っている間に、話そうか」
花帆はピンクの長袖カーディガンに膝丈のスカートをはいていた。
Gパンからスカートになったことで、俺に心を開いてくれたような気がしていた。
「かわいい寝顔……」
俺は、花帆を見つめるのが恥ずかしくて、愛花ちゃんばかり見ていた。