REGRET ―忘れられない人―
笑顔
「俺、気持ち変わらないよ。今も、花帆とやり直したいって思ってる。愛花ちゃんと3人で……」
花帆の表情を見るのが怖くて、また愛花ちゃんに視線を向けた。
え?
目、あいてる!
さっきまで眠っていたのに。
しかも子供って目覚めたら泣くのかと思ってた。
大きな目をパチっと開き、俺の顔をじっと見ていた。
じっくりと俺を観察しているような目。
この人は、お母さんを幸せにする人なのかどうか、しっかりと見定めているような目。
「起きたの?愛花ちゃん、おはよ」
俺は、くりくりの目をした愛花ちゃんに顔を近づけて、ペコっと頭を下げた。