REGRET ―忘れられない人―
花帆は、涙をこらえながら・・・・・・
「お願い」
そう言った。
どうしてお前にお願いされなきゃなんねーの?
そう思ったけど、言えなかった。
俺のこと、どうしてそんなに心配すんの?
別に俺が生活指導の先生に殴られてもお前には関係ないだろ?一度泣かされたのに、どうしてまた俺にそんなことを言うんだよ。
好きで茶色くしてるんだからいいだろ。
俺のことはほっとけ!
そう思うのに・・・・・・やっぱり言えない。
あまりにも真剣で、あまりにも切ない顔をしていたから。