REGRET ―忘れられない人―
母親に『お前』と言ってしまった。
その瞬間・・・・・・部活から帰って、遅めの夕食を食べていた兄貴が玄関に走ってきた。
気付くと俺は、外に引っ張られていて、目の前には今まで見たことのない怖い顔をした兄貴がいた。
何を言われたのかは覚えていない。
きっと、『母さんに何てことを言うんだ』みたいな内容だったんだろう。
胸ぐらを掴まれた。
謝ろうと思った。
でも、反抗した。
ボコッ・・・・・・