REGRET ―忘れられない人―
「ずっと・・・・・・好きだったの」
俺の胸の中で、花帆が小さく俺に告げた。
抱きしめたまま、俺は動けなくなっていた。
付き合っていた彼女とはキスもしていたのに。
その彼女とのキスよりもずっとずっとドキドキしていた。
抱き合っているだけでこんなにドキドキするなんて・・・・・・
「入学してからずっと・・・・・・新垣君が好きだった」
俺は、2年で同じクラスになるまで花帆の存在すら知らなかったんだ。
それなのに、花帆は・・・・・・俺を知っていた。
ずっと俺を想ってくれていた。