REGRET ―忘れられない人―
悔しいけど、うらやましい。
俺が自分の結婚式を想像する時、隣にいるのはやっぱり花帆なんだ。
まだ中学生だった花帆が、俺の隣で俺を見つめてる。
今日の直さんのように。
結婚式をしたホテルに泊まることになっていた。
結婚した2人と、その家族は宿泊できる特典があった。
俺達4人は、ホテルへ戻る。
「誠人、今日は本当にありがとな。疲れただろ」
兄貴は、これでビールでも飲めって俺に5千円をくれた。
今日は飲みたい気分。
部屋でひとりでビールでも飲むか。
思い出すのはアイツのことばかりだと思うけど・・・・・・