REGRET ―忘れられない人―
あれから毎日のように奈美から電話がかかってくる。
お節介な奈美が、インターネットのSNSで花帆が見つかるかも知れないと言い出した。
友達が登録している話は聞いたことはあったが、面倒だから手を出さなかった。
俺は、そのサイトに無理矢理登録させられた。
俺の中学校のコミュニティーには、300人もの人がいて・・・・・・
この中に花帆がいるかも知れないと思うと、無性にドキドキした。
もしかしたらもう一度会えるかも知れないなんて考えてしまう。
何期生だったかなんて覚えていなかったが、俺は同じ年齢の男子を見つけた。
どうやら、俺は22期生だったらしい。
期待なんてしていなかったけど・・・・・・
そこで見つけたのは、3年で同じクラスだった男子の友達。
彼は、本名で登録していた為、すぐに見つけることができた。
「早く!!メッセージ送ってみなよ!」
お節介奈美に言われるがまま、彼に『久しぶり』とメッセージを送る。