REGRET ―忘れられない人―
俺は中学時代にタイムスリップして、花帆にキスをした。
お互い、ファーストキス。
そんな気分。
「遅いよ……誠人」
かわいい顔で笑う花帆を抱きしめてしまった。
初めて花帆を抱きしめたときのように。
「遅くなってごめん」
俺は確信した。
花帆もまだ俺のことを、少しは好きでいてくれてると。
花帆の瞳がそう俺に教えてくれた。
「遅すぎたかな。俺達……もうだめかな」
長い沈黙の間、花帆は俺の背中に手を回した。
それが答え?
花帆は、まだ俺が好き?