REGRET ―忘れられない人―



俺は中学時代にタイムスリップして、花帆にキスをした。






お互い、ファーストキス。


そんな気分。




「遅いよ……誠人」



かわいい顔で笑う花帆を抱きしめてしまった。


初めて花帆を抱きしめたときのように。




「遅くなってごめん」



俺は確信した。


花帆もまだ俺のことを、少しは好きでいてくれてると。



花帆の瞳がそう俺に教えてくれた。





「遅すぎたかな。俺達……もうだめかな」





長い沈黙の間、花帆は俺の背中に手を回した。




それが答え?



花帆は、まだ俺が好き?






< 85 / 133 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop