レンアイ方法
厄介な上司
 



ゴールデンウイークが終わり、五月病になってる奴もいるこのオフィス。

外を見れば、しとしとと雨が降っている。






「佐藤!」

名前を呼ばれて、嫌いな上司の下へ行く。

「これよろしく。」

また、仕事増えた…

ため息をつきたいのをぐっとこらえる。




「紘子、また増えた?」

あたしの隣のデスクで親友の西智恵。

「うん…」

 残業決定だよ…

小さくため息をついた。

「紘子は仕事速いからねぇ」

パソコンの画面を見ながら智恵が言った。

まったく…他人事のように…って智恵にとって他人事なんだけど…

もう一度ため息をついて、仕事を始めた。







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