レンアイ方法
日曜日



席はとてもいい場所だった。

絶対高いよこの席!?



会場いっぱいに響く音…

久しぶりに聴くオーケストラの音に聞き入っていた。


鳥肌が立つ…


懐かしい……音楽…







終わった後暫く席から動けなかった…


怪我さえしなければ……まだ、ステージの上でピアノが弾けたのに…


目から涙が自然と流れ出す…





「紘子…」

振り向くと、秋人が立っていた。

「もしかして、もう閉まる?ごめん、すぐ出るね?」

涙を拭いて、慌てて立った。

「この後時間ある?」

「あるけど?」









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