プライド~3姉妹の恋~
以前、学校の帰り(正確には喧嘩の帰り)に公園の横通ったら小さな女の子が泣いていて膝をすりむいていた。
見て見ない振りするわけにはいかなかったから女の子を水道のところまで連れて行って膝についた泥を落として
ポケットに入っていたハンカチを渡し
家に帰ったのだ。


まさか見られてただなんて…


「ともかく付き合って下さい」

「無理」


私が即答すると彼はしょんぼりした顔をした。


「何で無理なんですか~?」

「会ったばっかでよく分からないしタイプじゃないし。」


しかも年下っぽいし。


「タイプってどんなのがタイプなんですか?」


……ン~…


「一言で言えば不良。
私に負けないくらい強くて堂々としてる人。
ちなみに,黒髪じゃなくて茶髪が私は好み」

「茶髪ですか?」

「そう。
私の事好きとか言うなら茶髪にしたり不良になったりしてみな。」


出来ないと思うけど。
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