プライド~3姉妹の恋~
「女王…」

「…石田さんだっけ?」

「……」


佐川を無視して(無視したくてしてるわけじゃないけど)石田さんに話しかけた。
石田さんは少し戸惑ったような恐がっているような顔をしていたが静かに頷いた。


「私,佐川の事嫌いって言った覚えねぇよ?」

「ッ…でも,嫌そうな顔してたじゃ…ないですか……」


恐る恐る話す石田。


「最初は。今は嫌とか思ってねぇ。
勝手に決めつけるな」

「す,すいませんっ」


ビクビクする石田。

私まだキレてねぇし。
見た目以上に弱ッ。


「分かったなら佐川に近づかないでくんねぇ?」

「え…」

「佐川は私の忠犬だから」

「……それは好きって事ですか?」

「なっ!?」


好きッ!!?


恐る恐る聞いてくる石田の隣で私を見つめる佐川。

周りもジロジロ見てるしヒソヒソ話してたりとかしてる。


何この状態…。
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