プライド~3姉妹の恋~
春翔は私の所の前を通っていって転校生の所へ駈け寄って行った。


な,何…。


自分でも自分の顔が引きつっているのが分かる。

何で私じゃなくて転校生?


「…春翔……?」


転校生も春翔を見て春翔の名前を呼ぶ。


呼び捨てするなっつの!!


「あぁ…。まさか本当に来るとはな」

「うん…。本間に春翔に会える何て思わんかった…。」

「泣くなよ?」

「ゴメンッ…」


感動の再会(?)見たいなやつに浸る2人。


む,むかつく!

何あの転校生!!
春翔のなんなのよ!?


私は怒りが込み上げてきた。


キーンコーン…


「んじゃあそろそろ戻るな」

「あ,うん。ばぃばぃッ」


予鈴が鳴り春翔は自分の教室へと戻って行った。

それを手を振りながら見送る転校生。


「椋木さん?」

「え…?」


私は,春翔が行った事を確認すると席を立ち転校生の所に近寄った。

不思議そうな顔をする転校生。
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