Jewel Love〜気まぐれで美しい恋〜
好きだから、躰だけの関係にも耐えられるの?

…そんな訳、ないじゃない。

「結構よかったぜ」

シャツを着ながら、五十嵐が言った。

朝になっていた。

「お前もさっさと着ろよ。

仕事があるんだから」

五十嵐にうながされ、仕方なくベッドから出る。

隠すように、シャツを胸に抱くと、
「後ろ、向いててよ」
と、五十嵐に言った。

「別に、いいだろ。

何回もお前の裸見てるんだから」

「恥ずかしいからヤなの!」

「わかったよ」

五十嵐が後ろを向いた。

私は急いでシャツに腕を通す。

「そう言えば思ったけど」

五十嵐が言った。

「胸、デカくなったな」

カッチーン!

「あ…あ…あ…アホか―――っ!」

いきなり何を言い出すかと思えばそれ!?

こいつ、最ッ低!

絶対秘書辞めてやる!
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