NICO
今日もたくさんの友達に囲まれて楽しそうな陽菜に近付き、俺は耳打ちした。

「3時間目、一緒にさぼってくれ。

…小雨も交えて、話がある。」

陽菜は俺の顔をじっと見つめていた。
暗い、暗い目。

いつもの明るい陽菜の面影は、全く無かった。

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