NICO
遂に3時間目が始まり、俺と沢島双子は屋上に立った。

陽菜の目はどこか据わっている。俺は戸惑いつつたたずんでいたが、小雨は慣れているのかそんな陽菜を至極当然のように見ていた。

「…小雨、話ってなあに?」

陽菜はいつもと変わらない柔らかな口調で話し出したが目はギラギラと異様な光を見せていた。

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