NICO
俺がはあ、と一息つくと、尚人が怪訝そうに俺の手の甲を見ている。

「正輝…なんだよ、それ。」

指摘されて、手の甲を見ると、つけた覚えのない傷があった。

そしてそれは「5」と読み取れる。

「…まさか…。」

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