NICO
「俺は3組の篠原正輝だ。お前の姉貴とは同じクラス。」

小雨はうさん臭そうな顔を向けて、俺を見ていた。

「…なんの用ですか?」

俺は大きく息を吸うと、陽菜に言ったのと同じ言葉を小雨にぶつけた。

「…NICO」

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