先生のメイドさま

 「父さんか?」

あたしの顔を見ずに言った

 「え…えぇ…3ヶ月ほどかかるそうですよ?」
 「ふーん…早くここ座れ」

彼はすぐ横をバフバフと叩く

あたしはなんだか嫌な予感をしながら座ると

 「なんで逃げるんだ?」
 「なんでって…電話が掛かってきましたから」
 「その前に食べろよ」
 「えぇ…だって…」

あたしがおずおずと答えると

 「お前はさ、そんなに俺を焦らしたいのかよ」



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