愛のかたまり
帰り道オレンジ色の道を一人で歩く。
夕方は嫌い、
綺麗な夕日で寂しさが増すから。
マンションのエントランスに入ると恭平の姿があった
「よ。」
「どーも」
「何か他人行儀じゃね?」
「だって私達他人でしょ?
ただの隣人。」
「冷たいねー。今日の素直さはどこ行ったんだよ」
「は?黙れ」
「こわっ(笑)」
ほんとに笑ってるのか分からない表情で彼は笑う
作り笑い…
恭平も何か抱えてるのだろうか?
まあどの道、私には関係ない。
エレベーターが5階で止まる
「じゃね。」
そう言って歩いて行く。
なぜか気になってしばらく歩く後姿を見つめていた