愛のかたまり





私は昔からこんなだったワケじゃない。




もっと明るくて、友達が沢山居た。





中学1年のとき、友達の教室の中での会話を聞いてしまう前までは…







「美姫ってさ、可愛いから周りに人が寄って来てるよね(笑)」


「思う思う!私も実際そうだし♪」


「だよね。可愛い子と居ると
男が寄って来て私達も
仲良くなれる、みたいな〜?」


「あはは(笑)最低じゃんね〜(笑)」




は?



ふざけてんの?




私は教室に入って行き、
数分前まで友達だった奴らを無言で見る。





「み、美姫…」


「違うの!あのね!」




「は?何が違うの?
私にたからなきゃ男に相手にされないブス共が何の用?
とっても可哀相な顔ね♪」


ニッコリ、笑顔でそう言い残し教室を出る







翌日から私は独り



私は笑わなくなった





こっちの方が私には似合ってるの。
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