旦那様は俺様でいぢわる
わたしに…どうしろってのよ…
目からは、じわじわと涙が出てきた…
もう
「やだよ…………っ」
「なにしてんだ?」
えっ――――――――
頭上からいきなり声が聞こえ、下げていた頭をバッ!と上げた。
「泣いてんのか?」
そう…
「…………誰?」
これがわたしと奴、
四條竜司という男との
最初の出会いだった……――――
この出会いが、これからのわたしの生活を180゜変えてしまうことなど、わたしは知るよしもなかった…………―――