旦那様は俺様でいぢわる
クスっ!
へっ?
「はい、お疲れさん」
「えっ?」
奴の手が急に離れた。
てゆーか‥
「なに笑ってんの‥‥」
やつは何があったのが笑いだしていた。
「――――っ、あはははっ!
お前おもしろ過ぎっ」
はあぁあ!?
「なんにも面白いことなんてしてないっ!」
なんかバカにされた気分だっ!
「固まりすぎ」
「はいっ?」
「どんだけ緊張してたんだ?」
「‥‥‥‥‥‥。
―――――!!!」
わたしは全身の熱が顔に集まってくるような感覚がした。
「無理もねーか。お前男に免疫なさそうだし。
心臓の音ヤベーし、手震えてたし、顔もりんごみたいに赤い。それに――」
「うるさいうるさいうるさ――い!!」
わたしが声を上げると、奴は
「この俺が優しく教えてやってんだぜ?」
また意地悪な笑みを浮かべた。