旦那様は俺様でいぢわる
竜司の秘策?
「で、その方法って?」
「――その前に」
「?」
なに?
「教える代わりに、
俺の“お願い”も叶えるのが条件」
低い声がなんだかエロい‥‥
わたしは竜司の話よりも、声のほうに集中してしまった‥
「わかったな?」
「ん‥あ、うんっ!」
念をおされてしまった。
しかし‥やっぱり偉そうだ。
しかし‥‥‥わたしはこの俺に結局は騙されたような気がする。
甘かった‥この四條竜司という男を甘く見ていたのだった‥
この後、わたしはかなりの後悔をすることを知らなかった‥‥