旦那様は俺様でいぢわる


「なあー鈴?」

「な、なに?」



「お前、俺の“お願い“まだ叶えてないよな?」




「‥‥‥は?」



お願‥い‥‥?


って‥


「あのお見合いのときの‥‥?」


「それ以外なにがあんだよ」


バーカ。と付け足された。



帰ったそうそうエラそうだな‥








「―――てなわけで、だ」


ヤツは階段を下り、玄関前に立つわたしに近づく。



はっ‥‥!?


「な、なにっ」




「今日は願いを叶えてもらう」




「今日っ!?」

朝のたくらみはこれかっ‥‥!!



結局嫌な予感は的中した






‥こんなことなら遅く帰るんだった‥。


後悔で、いっぱいだ‥‥



エラそうな態度の旦那様の傍ら、
わたしはガクっ!と首を落としたのだった‥‥‥








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