COLORS【橙】パッション☆オレンジ
俺は雑踏の中で、彼女の背中を追いかけることさえもできなかった。
「……!」
「操」
「嘘つき!希は嘘つきだよ!」
「……」
見られてた……今の。
「私のことだけ好きでいてくれるって信じていたのに──」
「……ごめん」
「ひどいよ、希なんて大嫌いっ!!」
俺の勝手な我が儘で二人を傷つけたのは事実。
操もまた背を向けて去っていく。
弁解、言い訳……そんなものはない。この状況では全てが嘘になる。
だから蜜柑にも操にもしっかり伝えなきゃいけないんだ。
──俺の本当の気持ちを……。
「……!」
「操」
「嘘つき!希は嘘つきだよ!」
「……」
見られてた……今の。
「私のことだけ好きでいてくれるって信じていたのに──」
「……ごめん」
「ひどいよ、希なんて大嫌いっ!!」
俺の勝手な我が儘で二人を傷つけたのは事実。
操もまた背を向けて去っていく。
弁解、言い訳……そんなものはない。この状況では全てが嘘になる。
だから蜜柑にも操にもしっかり伝えなきゃいけないんだ。
──俺の本当の気持ちを……。