COLORS【橙】パッション☆オレンジ
オレンジのレ
「ふぁぁ~もう朝か」
昨晩は異様なテンションでなかなか寝付けなかったのに、目覚ましが鳴る前に目が覚めてしまった──と言っても十分前だけど。
いつもは目覚ましが鳴ってもなかなか起きれない癖に……どうしてだろうか?
そんなことをぼんやりと思いながら俺は洗顔と歯磨きをするために、洗面所に向かった。
──水音?
どうせ、誰かが顔でも洗っているんだろう……。
──ガチャ……。
当然のことであるが何も考えずに俺はドアを開けた。
因みに洗面所と風呂の扉は一つしかなく、隣り合わせになっている。
「……」
「……」
あの水音の正体が分かったと思った時には──、
もう全てが遅かった……。
年頃の男と女が戸籍上はキョウダイとなったとは言え、同じ屋根の下で暮らすこととなれば、アクシデントは起きる。
いや、こんな状況で起きないわけがない……。
「希のバカ~っ!変態!チカン!!最低っ!信じられないっ!!」
「なんだと!俺だってな、見たくて見たんじゃない!見えたんだ!これは事故、落ち着け!蜜柑」
「問答無用~っ!出ていけ~っ!」
弁解すればするほど言い訳になっていく……。
そう、俺は蜜柑の裸を見てしまったのだった。
勿論、少しだけ……。
「どうぞ、変態さん」
追い出された俺は、扉の外で彼女が出てくるのを待っていた。まるで廊下に立たされている小学生みたいに。
「なんだよ、その言い草。俺だってな、お前が風呂に入ってるなんて知らなかったんだから仕方ないだろ」
ってか鍵がついてないあの扉が悪いっ!
「知っていたら開けなかったんだ?」
「いや……それは」
男たるものそこはやはり……。
「ほ~ら!!このスケベ!変態!」
「嫌だったらな、父さんに鍵付けてもらえ!」
「言われなくてもそうするわよ!!」
言うまでもなく、次の日この扉には鍵が付けられることとなる。
ああ、これも青春なり。
昨晩は異様なテンションでなかなか寝付けなかったのに、目覚ましが鳴る前に目が覚めてしまった──と言っても十分前だけど。
いつもは目覚ましが鳴ってもなかなか起きれない癖に……どうしてだろうか?
そんなことをぼんやりと思いながら俺は洗顔と歯磨きをするために、洗面所に向かった。
──水音?
どうせ、誰かが顔でも洗っているんだろう……。
──ガチャ……。
当然のことであるが何も考えずに俺はドアを開けた。
因みに洗面所と風呂の扉は一つしかなく、隣り合わせになっている。
「……」
「……」
あの水音の正体が分かったと思った時には──、
もう全てが遅かった……。
年頃の男と女が戸籍上はキョウダイとなったとは言え、同じ屋根の下で暮らすこととなれば、アクシデントは起きる。
いや、こんな状況で起きないわけがない……。
「希のバカ~っ!変態!チカン!!最低っ!信じられないっ!!」
「なんだと!俺だってな、見たくて見たんじゃない!見えたんだ!これは事故、落ち着け!蜜柑」
「問答無用~っ!出ていけ~っ!」
弁解すればするほど言い訳になっていく……。
そう、俺は蜜柑の裸を見てしまったのだった。
勿論、少しだけ……。
「どうぞ、変態さん」
追い出された俺は、扉の外で彼女が出てくるのを待っていた。まるで廊下に立たされている小学生みたいに。
「なんだよ、その言い草。俺だってな、お前が風呂に入ってるなんて知らなかったんだから仕方ないだろ」
ってか鍵がついてないあの扉が悪いっ!
「知っていたら開けなかったんだ?」
「いや……それは」
男たるものそこはやはり……。
「ほ~ら!!このスケベ!変態!」
「嫌だったらな、父さんに鍵付けてもらえ!」
「言われなくてもそうするわよ!!」
言うまでもなく、次の日この扉には鍵が付けられることとなる。
ああ、これも青春なり。