オモチャ
「おいっ!」


そのまま倒れれば、机の角で頭を強く打っていただろう。間一髪の所で、俺が受け止めた。


「大丈夫か?」

「なんや今日は…、えらい強いです…」

「…?何のことや?」

「女の子を見かけた日から、毎日頭痛が続いとったんです。夜の8時半から、9時半くらいまで…。いつもは耐えれるくらいなんですけど…」


宮田ちゃんはもう大丈夫です、と言って、俺から離れた。
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