オモチャ
「何ですか、それ?」

「オカンの妹がくれたんや。『なんや、あんた危なっかしいからこれやるわ』って。まさか、こんな所で使う思わんかったわ」


俺は苦笑した。


「うちのスタッフ苦しめるようなんやったら、いくらガキでも許さんわ。ちょっと、待っとき」


それをぎゅっと手に握り締め、スタッフルームを出た。

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